日本全国パワースポット巡りの旅。今回は静岡県伊東市にある、願い事を聞いて下さる優しい神の山として地元の方々から親しまれている大室山（おおむろやま）へ行って参りました。お椀を伏せたような美しいシルエットのこの山は、標高580mの火山で国の天然記念物にも指定されています。一体なぜこの山が「神の山」といわれて親しまれているのかを確かめるために、愛犬を連れて、いざ《BIG》1等6億円祈願へ！

大室山はかつて徒歩でも登れたそうですが、山腹が荒れるため現在では歩いての登山は禁止されています。北麓から離発着するリフト（中型犬までならば一緒に乗車できます。）に乗り、5分ほどで山頂へ到着。山頂からは深さ70ｍ、直径300ｍの大きなスリバチ状の噴火口が一望できます。山頂のお茶屋さんの貼り紙にはこんな言葉が。「大室山はパワースポット（気）の山として皆さまから親しまれており、浅間神社でお参りしてから、山頂で大きく深呼吸すること3回！！パワーがあなたの身体に・・・・・」この美しい山にどんなパワーが宿っているのか、ワクワクせずにはいられません。

山頂の稜線は噴火口沿いに一周1kmほどの登山道になっていて、徒歩20分ほどの「お鉢巡り」が体験できます。眺望をさえぎるものが何もない山頂からは、“伊豆の踊り子”が歩いて越えた天城連山～北方の一碧（いっぺき）湖～箱根の山々が見え、360度の大パノラマで五感がフルに刺激されました。
噴火口の中腹には、全国各地におよそ2000社あるといわれる浅間神社の中でも珍しく、祭神を磐長姫命（いわながひめのみこと）のみとする縁結びの浅間神社が祭られていました。まずは愛犬とお参りをして、その後で大きく深呼吸を3回。皆さまと《BIG》1等6億円のご縁を願って参りました。

山頂東側には、海上安全・海難防御・大漁祈願のために漁師の方達によって建てられた「八岳地蔵尊」が安置されていました。その昔大室山は、近代装備を持たない漁師の目印として最良の漁場を探すためのランドマークとしての役割も果たしていたそうです。また、山頂西側の旧登山道口には、昔から願い事を叶えて下さる優しい心の神様として伊豆の方々の信仰が深い安産と縁結びの神様「五智如来地蔵尊」も祭られており、雄々しさと優しさが共存するこの山の懐の深さを感じずにはいられませんでした。

噴火口跡を見下ろすと、そこはアーチェリー場になっていて、的に向かって一心に矢を放っている人達や、パラグライダーに興じる人達に遭遇。皆さん楽しそうにレジャーに興じるその光景は、お鉢巡りをする人達のみならず、ここにいる人達全員がこの山からパワーをもらっている証拠なのかもしれません。
最後にあらためて、この「神の山」全体に皆さまの《BIG》1等6億円をお祈りしつつ、家路に着きました。

山麓のお茶屋さんで2種類の中華まんを、静岡名物のぐり茶と共にいただいてきました。
ぼたん鍋をイメージした味噌味の「天城猪まん」、海の香り豊かな「釜揚げシラスまん」、そして伊豆地方の特産で茶葉が「ぐりぐりと丸まっている」 ことから通称「ぐり茶」と呼ばれる緑茶。特にこの「ぐり茶」は、伊豆以外ではほとんど入手困難のお茶とのことですので、機会があればぜひ試されてはいかがでしょうか。