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振り込め詐欺(振込被害)

犯罪の内容

振り込め詐欺とは、「オレオレ詐欺」「架空請求」「融資保証金詐欺」などの総称です。
例えば電話で本人や家族、親せき、警察官、弁護士などを装って、交通事故や痴漢の示談金、借金返済などもっともらしい話でだまし、現金を振り込ませる詐欺のことです。
中でも最近では、電話でATMに誘導し、還付金を受け取る手続きとだまして振り込ませる「還付金詐欺」の被害が増加しています。

事例

オレオレ詐欺

  • 会社の上司や監査部と名乗る人物から「ご主人が会社のお金を使い込んでいた」などと電話があり、その補てん金を家族に支払わせようとする。
  • 「自分は警官だと名乗り、ご主人が交通事故を起こして、相手が示談にしたいといっている」などと偽り、現金を振り込ませる。
  • 孫などを装って「サラ金(ヤミ金融)からお金を借りていて、今日中に返さないといけない」とウソをいって、現金を振り込ませる。事前に「携帯電話の番号が変わった」と工作する例が報告されています。
  • 警察官を名乗る者から「息子さんが電車内で痴漢をしたので取り調べています」と電話があり、途中から弁護士を名乗る者に替わり「誠意を見せるなら早い方がいい。示談にしたいなら、15時までに示談金を振り込んだうえで、電話をください」とウソをいって、現金を振り込ませる。

架空請求

  • 知らない先から来たメールの中のURLや、アダルトサイトで画像をクリックした途端、「個人情報取得中」「ご入会ありがとうございます」などの動揺を誘う仕掛けが施された画面が現れ、数万円の入会金請求が表示される。
  • 利用した覚えがない有料アダルト番組情報料や出会い系サイトなどの利用料を、指定口座に振り込むように要求するメールやはがき、封書などが届き、現金を振り込ませようとする。

融資保証金詐欺

郵便・チラシ・FAXなどにより「低金利・保証人不要」のような融資案内が届き、融資を申し込もうとすると、「事前に保証金が必要」「審査料」「実績作りのため」などの名目で、現金を振り込ませようとする。

還付金詐欺

社会保険事務所の職員や自治体職員、税務署員を装って電話をかけ、「医療費・保険料・税金が還付されます」など、払いすぎたお金が返還されるかのように偽り、現金自動受払機(ATM)のある場所から電話するように誘導する。電話をすると「私の指示通りにATMを操作してください」などと、言葉巧みにATMを操作させて現金を振り込ませようとする。

対策

すぐに振り込まない

オレオレ詐欺のような場合は、必ずいったん電話を切り、本人に連絡して確認してください。

  • 携帯電話はつながらない場合もありますので、会社や知人の電話番号など、複数の連絡方法を普段から確認しておきましょう。
  • 児童生徒の場合は、学校や塾・友人宅に連絡して確認しましょう。

1人で振り込まない

自分1人で対処しようとすると、動揺のせいで簡単なウソも見抜けなくなります。必ず家族や親せき・警察などに相談しましょう。相談できなかった場合でも、金融機関の窓口で振込手続きを取る際、窓口の行員にありのままを説明しましょう。
なお「誘拐した」「監禁している」などといわれた場合、本人の安全が確認できないときは、すぐに警察に通報しましょう。

必ず確認する

相手が警察官を名乗っている場合

(1)警察官の氏名、(2)所属する警察署と部署(「××課」など)を聞く。
⇒指定された電話番号でなく、インターネットや電話帳・番号案内などでその警察署の電話番号を調べたうえで、その番号へ電話し、事実を確認しましょう。

  • 警察官が示談の仲裁をすることはありません。
相手が弁護士を名乗っている場合

(1)弁護士の氏名、(2)どこの弁護士会に所属しているかを聞く。
⇒指定された電話番号でなく、インターネットや電話帳・番号案内などで弁護士の電話番号を調べたうえで、直接弁護士に電話して、事実を確認しましょう。

振り込め詐欺の救済について

「振り込め詐欺救済法」に基づいて被害額の全部又は一部を回復できる可能性があります。
詳細については以下のページをご覧ください。



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