イーバンク銀行と楽天の資本・業務提携について

2008年9月4日

イーバンク銀行株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長 松尾泰一、以下「イーバンク銀行」)と楽天株式会社(東京都品川区 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史、以下「楽天」)は、2008年8月4日に資本・業務提携に関する基本合意を結び、以降、内容についての協議を重ねてまいりましたが、本日、以下の通り合意に達しましたのでお知らせいたします。

1 本件資本・業務提携の趣旨・理由

イーバンク銀行および楽天は、質の高い先進的な決済サービス・機能を持つイーバンク銀行と、ネットショッピングを中心とした楽天グループ会員4630万人(2008年3月末日現在)を持つ楽天が提携することにより、さらに顧客利便性の高い金融サービスの提供や商品・サービス開発が可能と考えております。インターネットバンキングや電子マネーの普及をはじめとする取引手法・テクノロジーの多様化・高度化が進んでいる環境下、お客さまにとってさらに使い勝手の良いサービスを提供するため、両社は、相互の保有するノウハウ・テクノロジーを有効活用すべく、資本・業務提携の合意にいたりました。

また、両社の信頼・協力関係を強固なものとするために、楽天は第三者割当により発行されるイーバンク銀行の株式の引受を行う予定です。

2 資本・業務提携の内容

提携の内容は以下の通りです。

  • (1) 資本提携について
    提携関係を強固なものとするため、イーバンク銀行が新たに発行する優先株式を、楽天が引受けます。
    (2008年9月下旬開催予定のイーバンク銀行臨時株主総会での決議を前提とします)
    取得株式 イーバンク銀行乙種優先株式
    取得日 2008年9月29日(予定)
    取得方法 第三者割当増資
    1株あたり取得価格  30,000円
    取得株式数 666,000株
    取得価額の総額 19,980百万円
    本件優先株式取得後、イーバンク銀行に対し楽天から取締役を4名派遣する予定です。
  • (2) 業務提携について
    以下の通り、広範な分野で業務提携を推進してまいります。
    • 1) 決済連携
      楽天グループ顧客に対して幅広く銀行決済サービスを提供するとともに、その他決済業務における両社グループ間の連携を行い、お客さまの利便性を高めてまいります。
    • 2) マーケティング、お客さまの紹介における連携、相互協力
      イーバンク銀行グループと楽天グループの間で、金融商品や電子商取引のマーケティングに関する相互協力や、お客さまの紹介を相互に行います。また、両社サイトで使用するユーザーID、ポイントなどの連携も深めてまいります。
    • 3) 商品の共同開発
      今後、両社のインターネットにおけるマーケティングのノウハウや、イーバンク銀行の有するフレキシビリティのあるインターネットサービスを利用した各種金融商品を共同して開発してまいります。具体的には、個人ローン、住宅ローン、証券担保ローン、キャッシュカード・クレジットカード一体型カード、電子マネーなどの金融商品・サービスを想定しております。

3 両社の概要

イーバンク銀行の概要
(1)商号 イーバンク銀行株式会社
(2)事業内容 電子メディアによる銀行業、おもに決済業務
(3)設立年月日 2000年1月14日
(4)本社所在地 東京都千代田区内幸町1-1-7大和生命ビル
(5)代表者 代表取締役社長 松尾 泰一
(6)資本金 38,414百万円(2008年3月31日現在)
(7)従業員数 214名(2008年3月31日現在、連結)
楽天の概要
(1)商号 楽天株式会社
(2)事業内容 総合インターネット・サービス
(3)設立年月日 1997年2月7日
(4)本社所在地 東京都品川区東品川4-12-3品川シーサイド楽天タワー
(5)代表者 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史
(6)資本金 107,467百万円(2008年3月31日現在)
(7)従業員数 3,970人(2008年3月31日現在、連結)

4 日程

2008年9月4日 資本・業務提携に関する合意書締結(本件)
2008年9月29日 イーバンク銀行乙種優先株式への払込実施(予定)