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新年のご挨拶
2022年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年、一昨年と、人々の生活や企業活動が新型コロナウイルスに翻弄されました。新型コロナウイルスに感染された方々、感染拡大に伴い大きな影響を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。楽天銀行では、銀行が社会のインフラであるとの認識の下、新型コロナウイルス蔓延の中においても、お客さまに銀行サービスを確実にお届けすることと、当行行員の健康と安全を確保することの両立を図りました。具体的には、サービスの継続が可能な範囲で、オフィスへの出勤を抑制して在宅勤務にシフトしました。その結果、一時期、カスタマーセンターでお客さまをお待たせしたり、各種事務処理に時間をいただきましたことにつきまして、お詫びを申し上げます。新型コロナウイルスは、今年もまだ予断を許さない状況が続くと思われますが、昨年、一昨年の経験を活かし、新型コロナウイルス下における当行サービスをより一層レベルアップし、併せて当行行員の健康と安全を確実に守るべく、行員一丸となって取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
昨年も、楽天銀行は多くの個人・法人・個人事業主のお客さまにご愛顧をいただき、大きく飛躍しました。口座数は、7月にインターネット銀行で初めて1,100万を突破し、預金残高も7兆円(12月末現在)を超えました。これは、楽天銀行が、①お客さまにより便利なサービスを提供する、②お客さまにサービスのご利用に応じてポイントを付与すること等によりお得にサービスをご利用いただく、加えて③お客さまにポイントを貯める楽しみを提供する等の努力を続けてきたことが、お客さまにご評価いただいたものだと考えております。多くのお客さまのご支援に改めてお礼を申し上げます。
楽天銀行は、お客さまの日々の生活において銀行サービスをより便利にお使いいただくために、多くの電気、ガス、水道、電話、年金、クレジットカード等の代金を簡単に支払うことができるようにしました。地道な営業活動により、これらの支払いの契約先企業を拡充し、口座振替、ペイジー、コンビニ支払いサービスという多様な方法で支払いができるようにした結果、ご利用いただくお客さまが大きく増えました。また、今後の「ゼロキャッシュ時代」の到来を見越し、「楽天ペイ(アプリ決済)」において、事前にチャージすることなく、楽天ペイで支払えば即時に楽天銀行口座の預金残高から引き落としになるサービスを開始しました。デビットカード、プリペイドカードに続く、銀行口座からキャッシュレスで支払いができる新たな手段であり、お客さまのお好みに合わせて3つの支払手段の中からお選びいただき、キャッシュレスの支払いの便利さを感じていただければと考えております。さらには、楽天証券との口座連携サービスである「マネーブリッジ」において、自動スイープ(自動入出金)の対象取引に米国株式取引(円貨決済)を追加し、楽天証券で米国株式をより便利に売買できるようにしました。一方、昨年10月に全国銀行資金決済ネットワークにより銀行間手数料の廃止および「内国為替制度運営費」が新設されたことを機に、他行宛振込手数料の引き下げを実施し、よりお得にサービスをご利用いただくことができるようにしました。
楽天銀行は、社会の変化にも対応し、サービスの見直しを図っております。今後のさらなる高齢化社会の進展を踏まえると、多くのお客さまにとって老後資金の確保が切実な問題になると考え、お客さまに年金+αの生活を送っていただくことができるように、インターネット銀行で初めて「楽天銀行リバースモーゲージ」の提供を開始しました。リバースモーゲージは、お住まいのご自宅を担保にして、そのまま住み続けながら生活費等の融資を受けることができるローンです。月々の支払いは利息のみで、老後資金の不安解消の一助となる商品として注目を集めています。また、楽天銀行は、多様な社会の実現に貢献することも重要であると考えております。2017年10月よりパートナーシップを公認する公的書類の提示なしでご利用いただける「楽天銀行LGBT住宅ローン」を提供しておりますが、福岡県を中心に不動産事業を展開し、お客さまとのリアル拠点を有する株式会社三好不動産と提携し、インターネット経由のお客さまのみならず、リアル拠点のお客さまにもLGBT住宅ローンをご利用いただくことができるようにしました。
また、昨年、楽天銀行にとって初めてとなる海外での銀行サービスを台湾で開始しました。楽天グループは、台湾において、EC、クレジットカード、トラベル、電子書籍サービス等を提供し、プロ野球事業も展開しております。楽天銀行は、これらの楽天グループのサービスと連携し、日本を超えて台湾のお客さまにも、便利でお得なサービスをご利用いただくことができるように努めてまいります。
楽天銀行は、お客さまに銀行サービスを提供するだけではなく、地域、社会に貢献していくことも重要な責務であると考えております。子会社の楽天信託において、過去約10年に亘り太陽光発電プロジェクトを受託してきました。脱炭素社会の実現に向けて太陽光発電は重要な役割を果たすと考えられており、これらの取り組みは、持続可能な社会の実現に貢献するものです。また、楽天銀行は、昨年、「新型コロナウイルス感染症対策支援募金第3期」、「令和3年2月福島県沖地震被害支援」、「令和3年7月豪雨被害支援」、「令和3年8月豪雨被害支援」等の楽天クラッチ募金を取り扱いました。本年も、引き続き社会とともに歩む楽天銀行として、全行を挙げて地域、社会に貢献できるように取り組んでまいります。
最後に、楽天銀行は多くのお客さまに支えていただき、お蔭さまで昨年7月に開業20周年を迎えました。これもひとえにお客さまのお力添えあってのことであり、改めて感謝を申し上げます。楽天銀行は、今年も、さらなる発展を目指します。FinTechのリーディングカンパニーとして、個人のお客さま、法人、個人事業主のお客さまのニーズに応えることができるように、便利なサービス、お得なサービスの一層の改善を図り、「安心・安全で最も便利な銀行」となることを目指してまいります。皆さまに変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2022年 元旦
代表取締役社長
永井 啓之