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新年のご挨拶

2021年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

まずはじめに、新型コロナウイルスに感染された方々、および感染拡大に伴い大きな影響を受けられた皆さまに心からお見舞い申し上げます。楽天銀行では、新型コロナウイルスの蔓延に対する対応として、お客さまに銀行サービスを確実に提供する体制を確保する一方、当行行員の健康と安全を守るために、オフィスへの出勤を抑制し、可能な範囲で在宅勤務を推進しました。その結果、一時期、カスタマーセンターでお客さまをお待たせしたり、各種事務処理に時間を要したことにつきまして、お詫び申し上げます。新型コロナウイルスは、今年もまだまだ予断を許さない状況が続くと思われますので、新型コロナウイルスを前提とした業務運営体制を更に充実させ、お客さまにより良い銀行サービスを提供できるように社員一丸となって取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

昨年を振り返りますと、楽天銀行は、多くの個人・法人・個人事業主のお客さまにご愛顧をいただき、大きく飛躍しました。口座数は、インターネット銀行で初めて900万を突破し、楽天証券との口座連携サービスである「マネーブリッジ」の利用口座数も150万口座超に拡大しました。預金量は、個人のお客さまに生活口座として当行のサービスをご利用いただくとともに、法人、個人事業主のお客さまにも当行サービスの利便性を実感していただいた結果、普通預金を中心に増加し、5兆円を超えました。住宅ローンにおきましても、借入金額にかかわらず30万円(税別)一律の事務取扱手数料がお客さまのご評価を得て、「楽天銀行住宅ローン(金利選択型)」の残高が6,000億円を突破いたしました。すべてはお客さまのご支援の賜物であり、この場をお借りして改めて厚くお礼を申し上げます。
また、楽天銀行は、お客さまにサービスをより便利にお使いいただくことができるように、従来にも増してサービス改善に取り組みました。
まず、お客さまが、簡単かつ安全に様々な支払いができるような仕組みの構築に努めました。電気、ガス、水道、電話、年金、クレジットカード等の支払いにあたり、楽天銀行で口座振替をご利用いただくことができるように、口座振替先の拡大を図りました。また、コンビニの払込票をコンビニに行くことなく楽天銀行アプリを使って支払うことができる「楽天銀行コンビニ支払サービス(アプリで払込票支払)」の取扱企業の拡大にも努めました。
デビットカードにおいては、従来のJCBブランド、Visaブランドに加えて、新たに楽天銀行デビットカード(Mastercard)の発行を開始しました。お客さまの嗜好に合わせて選択できるデビットカードブランドを提供することもお客さまにとっての利便性と考え、ブランドの拡充を図ったものです。また、多くのお客さまにデビットカードやプリペイドカードを通常よりさらにお得にご利用いただく機会を提供し、キャッシュレスペイメントの利便性を感じていただくことも銀行の重要な役割であるという認識の下、楽天銀行は、経済産業省が推進した「キャッシュレス・消費者還元事業」に参加し、お客さまに便利でお得なデビットカード支払い、プリペイドカード支払いを実感いただきました。
住宅ローンにおいても、これまでSkypeを使って住宅ローン相談サービスを提供してまいりましたが、Zoomの普及を踏まえ、Zoomによる住宅ローン相談サービスを追加しました。お客さまが使い慣れたツールでサービスを提供することもお客さまの利便性向上に資すると考え、Zoomを追加したものです。さらには、住宅ローンの借入時に提供している団体生命保険においても、従来の全疾病保障特約に加えて、所定のがんと診断されたときに住宅ローン残高の全額、または一部の支払いが不要になるがん保障特約を追加しました。住宅ローン残高の50%相当額のがん保障特約であれば、お客さまの保険料の追加負担はなく、住宅ローン残高の100%相当額のがん保障特約であれば、お客さまに若干のご負担をお願いする団体生命保険となっており、多くのお客さまに、このがん保障特約を選択理由として楽天銀行の住宅ローンをお選びいただいております。

楽天銀行のこれらの取り組みは、外部の方々からも高いご評価をいただきました。お客さまによりわかりやすく、より便利にスマートフォンアプリをご利用いただくために、昨年、「楽天銀行アプリ」の全面リニューアルを行いました。この全面リニューアルにより、「楽天銀行アプリ」は、「2020年度グッドデザイン賞」を受賞しました。また、楽天銀行は、独自性のある優れた競争戦略を実践している企業や事業を表彰する2020年度「ポーター賞」(主催:一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻)も受賞しました。

楽天銀行は、今年、初めてとなる海外での銀行サービスを台湾で開始する予定です。楽天グループは、台湾において、EC、クレジットカード、トラベル、CtoC、電子書籍サービスを提供し、プロ野球事業も展開しておりますが、楽天銀行は、これらの楽天グループのサービスと連携し、日本を超えて台湾のお客さまにも、便利でお得なサービスを提供できるように努めてまいります。

楽天銀行は、お客さまに銀行サービスを提供するだけではなく、地域、社会に貢献していくことも重要な責務であると考えております。昨年は、「新型コロナウイルス感染症対策支援」、「新型コロナウイルス感染症対策支援募金第2期」、「令和2年7月豪雨被害支援」等の楽天クラッチ募金の取り扱いを行いました。引き続き社会とともに歩む楽天銀行として、全行を挙げて社会に貢献できるように取り組んでまいります。

最後に、楽天銀行は、多くのお客さまにご支援いただき、おかげさまで2021年7月23日に開業20周年を迎えます。これもひとえにお客さまのお力添えあっての事であり、改めて感謝、御礼申し上げます。楽天銀行は、今年も、更なる発展を目指します。FinTechのリーディングカンパニーとして、個人のお客さま、法人・個人事業主のお客さまのニーズにお応えできるように、便利なサービス、お得なサービスの一層のレベルアップを図り、「安心・安全で最も便利な銀行」となることを目指してまいります。皆さまに変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021年 元旦

代表取締役社長
永井 啓之