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ホーム > 法人のお客さま > 法人ビジネス口座のメリット > (特集)起業家・新設法人向け > (コラム)設立・運営・融資・税金まですべてがわかる!


中野税理士コラム 設立・運営・融資・税金まですべてがわかる! #02 社名の決定、事務所探しのポイント

事業の方向性や、事業コンセプト、ビジネスモデルが決まったら、次に社名や事業拠点などを決めていきます。
会社の顔ともいえる社名を考える作業は、事業コンセプトや将来のビジョンを今一度考えるよい機会でもあります。

これから社長として大切に育ててゆく自分の会社の名前ですから、自分だけでなく協力者全員の「想い」が詰まったすてきな名前を、じっくりと考えてください。自分が社長になり、ほかの人から社名の由来を聞かれたとき、誇りをもって話せるものにしたいですね。

1. 社名を決める

社名を付けるにあたって最低限のルールがありますので、それさえ守れば好きな名前を付けられます。

会社のメリット・デメリット

使用できない記号がある 記号については「&」「’」「,」「-」「.」「・(中点)」が認められている。ただし、商号の頭や末尾には使用できない。 また、「!」や「?」、「@」などの記号も使用できない。 アルファベットやアラビア数字(1、2、3…)は使用可能。
会社の種類を必ず入れる 株式会社をつくるなら、「株式会社」、合同会社をつくるなら「合同会社」の文字を商号の頭か末尾につけなければならない。
会社の1部門を表す語句は使用できない 商号の中に「支店」「支部」「支社」「事業部」など会社の1部門を表す語句を入れることはできません。
特定業種にのみ使用できる語句がある 「銀行」「信託」「保険」は、実際にこれらの業種でない限り使用できない。
公序良俗に反する語句は使用できない わいせつな語句や犯罪に関連するような語句(「麻薬」や「殺人」など)は使用できない。
同一住所で同一商号は使用できない 同一住所に同一商号の会社を登記することはできない。

2. 会社の事務所探しのポイント

また、ビジネスにマッチした拠点選びも重要です。特に飲食店などの店舗を構えるビジネスでは、立地が成功を左右するといっても過言ではありません。妥協することなく、納得のいく立地を選びましょう。
人通りや街のイメージ、作りたい店舗のデザインを意識しつつ、集客に有利な物件選びをしましょう。100%の希望条件を満たす物件を探すあまり、なかなか起業できないというのも考えものですが、起業を急ぐあまり満足な調査もしないで、なんとなく見つけた物件で契約してしまうというのも大変危険です。拠点選びには十分時間を掛けましょう。
さらに賃貸物件の場合、審査があります。「これだ!」と思う物件を見つけても、大家さんから、資金面等の信用がなければ、必ずそこが借りられるとは限りません。また、物件を借りる際の連帯保証人も必要な場合がほとんどです。あらかじめ家族、親戚などで連帯保証人になれる人がいるか検討しておきましょう。資金面については、自己資金で不足する分は、創業融資を利用し、実行後に契約するケースがほとんどです。

その他のビジネスでは、さまざまな形態のオフィスがあります。簡単にメリット、デメリットをまとめましたので、オフィス選びの参考にしてください。

  メリット デメリット
賃貸オフィス 一部屋丸ごと借りるため、自由なオフィス設計が可能 賃料や初期費用が高い
独自のオフィスを持っているという安心感から、顧客からの信用度が高まりやすい 机、イスなどの備品を用意する必要がある
打ち合わせなどに利用しやすい 賃料水準によっては、立地や建物のグレードが下がる場合もある
シェアオフィス 賃貸オフィスに比べ、保証金などの初期費用が割安 許認可によっては認められないものもある
机、イスなどの備品を購入する必要がない 銀行口座の開設が困難になる可能性がある
安価で一等地にオフィスを持てる 社会保険、雇用保険への加入時に障壁となる可能性がある
新築できれいなオフィスが多い 規約で決められたコピー代や回線使用料などの付帯費用も入れると、結果的に割高になる可能性がある
電話応対サービスなどを利用できる 住所をWeb検索した場合、同一住所に複数の会社が表示されるので、顧客などから不審に思われる可能性がある
間借り 初期費用無料、または安価 他者が借りているオフィスのため、レイアウトの設計や会議室の使用など、オフィスに自由度がない
賃料無料、または安価 貸主に気を遣う
オフィス探しの手間が省ける 許認可や銀行口座の開設の際、問題になるケースがある
自分や親族などの自宅 初期費用が無料、または安価 自分や親族のプライバシーを守れない可能性がある
賃料が無料、または安価 オフィスに自由度がない
間借りよりも気兼ねなく使える 打ち合わせなどで外部の人間を招きづらい
オフィス探しの手間が省ける 許認可や銀行口座の開設の際、問題になるケースがある

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プロフィール

中野裕哲

【プロフィール】
起業コンサルタント(R)、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナー(CFP(R)、一級ファイナンシャルプランニング技能士)。起業コンサルV-Spirits/中野裕哲税理士・社会保険労務士・行政書士事務所代表。起業家支援をライフワークとし、起業準備から起業後の経営まで、窓口ひとつでまるごと支援する「まるごと起業支援ドットコム」を主催。「起業支援を通して、この国を挑戦者であふれる国にしたい!日本を元気にしたい!」という理念のもと、年間約200件の起業相談を無料で受け、多くの起業家を世に送り出している。日本最大の起業支援ポータルサイト 経済産業省後援 DREAM GATEにて3年連続相談件数日本一。最優秀賞受賞他8部門受賞。All About「起業・独立のノウハウ」(オールアバウト社)、雑誌アントレ(リクルート社)にて公式記事、公式メルマガなどを執筆。その他、雑誌、新聞等の各種メディアにて起業に関して解説実績多数。起業の最前線での支援経験に基づく独自の起業・独立ノウハウが好評を博している。専門分野はビジネスプランのブラッシュアップ、事業計画書作成、創業融資・助成金獲得支援、税務会計、人事労務、会社設立、許認可等。その他にも、ブランディング、マーケティング、集客・販促などのアドバイス、人脈の紹介まで行う。

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