新・楽天銀行FX 口座開設者限定レポート 身につけよう! ~FXで失敗しないための7つの力~

第5章 テクニカル分析力 チャートから【マーケットの変動】を予測する 2

「トレンド」系と「オシレーター」系の分析の基礎

分析の基本「移動平均」と「RSI」

前回は、チャートを読む際の基本となるローソク足と、トレンドライン、上値抵抗線、下値支持線などを学びました。
今回は、もう少し踏み込んで学んでいきましょう。
テクニカル指標は、大きく二つに分けられます。

トレンド系(トレンドを判断)とオシレーター系(買われ過ぎ・売られ過ぎを判断)です。 聞いたことがあるかもしれませんが、トレンド系には移動平均線のほかに、DMI、MACD、一目均衡表、ボリンジャーバンドなどがあります。オシレーター系は、RSIやサイコロジカルライン、ストキャスティクス、モメンタムなどがあります。

今回は、トレンド系の代表「移動平均」とオシレーター系の代表「RSI」を学んでいきましょう。この二つの考え方をマスターすれば、もろもろの分析手法の理解が容易になります。

移動平均線 ~ローソク足のジグザグをあえて滑らかに~

移動平均とは「ある一定期間の価格の平均値」であり、その値を結んで滑らかな線グラフにしたものです。
米ドル/円でもユーロ/円でもその他のどんな通貨ペアでも、直線的に上昇したり下降したりするチャートは存在しません。

常にチャートは大小さまざまなローソク足によって、ジグザグした線を刻んでいきます。
このジグザグが激しいと、トレンドを把握するのが難しかったりします。
移動平均線によって、ジグザグに動く相場の足取りを滑らかにすることで、まずトレンドを把握しやすくなります。

図①のように、一般的には2本の線が使われます。
この2本の違いは「平均値を算出する期間」の長さにあります。
期間(周期ともいいます)の短いものを「短期線」、長いものを「長期線」と呼びます。

たとえば、基本設定として「5」、「25」、「75」という数字が設定されている取引システムの場合、週足でチャートを見ていれば、5週、25週、75週の移動平均線が描けるということです。日足であれば、5日、25日、75日という形です。

ちなみに、移動平均線の周期に決まりはありません。
FXの取引システムでは、一般的には任意で移動平均線の周期を設定できます。

また、移動平均線は、トレンドを見やすくするだけではありません。その日のローソク足が終値ベースで移動平均線を下回ったら売りサイン、反対に、上回ったら買いサインなどのように使うこともできます。

「移動平均線」の見方と活用法

「ゴールデン・クロスデッド・クロス」、「乖離」によって取引タイミングを測る

なお、移動平均線を使った売買サインとしてよく使われているのが、「ゴールデンクロスとデッドクロス」、「ローソク足と移動平均線の乖離」です。

「ゴールデンクロス」とは、短期線が長期線を下から上に突き抜けた状態を指します。
短期トレンドが長期トレンドを突き抜けるということは、最近の買い圧力が強いことを示唆しています。
下落トレンドの際に出ますが、つまりこれは、「長期的には下落していたけれど、最近は買い方の勢いが強い」ということを指しています。
そのため一般的には「長期下降トレンドが上昇トレンドに転換することを示すポイント」と認識されています。

一方、「デッドクロス」とは、下降トレンドへの転換を指すサインです。
短期線が長期線を上から下に突き抜けるような線を描けば、最近の売り圧力が非常に強いことを暗示しています。

今までは上昇トレンドだったけど、最近は売り圧力が強いな」とみなが思い、結果として、参加者が売りを行い、実際に相場は上昇トレンドから下降トレンドに転換したことを確認するサインになるのです。
そのため「長期上昇トレンドが下降トレンドに転換することを示すポイント」として意識されることになるのです。

いろいろな周期の2本の移動平均線の組み合わせを観察してみると、デッドクロスやゴールデンクロスが、過去にトレンドが転換した位置とちょうど一致しているような組み合わせを発見できる時があります。
チャート機能の基本設定となっている周期の移動平均線を使うのもひとつの方法ですが、実際の相場に合致するように2本の移動平均線の周期を合わせていくことも大切になってきます。

「ゴールデンクロス」&「デッドクロス」

RSI(Relative Strength Index) ~相場の熱を測る~

オシレーター系の代表であるRSIは「Relative Strength Index」の略であり、日本語では「相対力指数」と訳されます。
「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」のポイントを測る指標として、米国の先物研究家であるJ・W・ワイルダー氏が考案しました。

RSIは、ゼロから100のレンジを持つ数値で、30以下になれば「売られ過ぎ」を表します。
つまり、「通常から考えればもうちょっと買われるべきだ」と思う人が多いので、30以下になると価格は上昇する傾向があります。数字が70以上になれば「買われ過ぎ」を表します。

「通常から考えれば、もうちょっと価格は抑えられるべきかもしれない」と考える人が多くなり、価格は下落していく傾向があるということです。

「RSI」の見方と活用法

ただ、RSIと価格には、「逆行現象」が発生するときがあります。
逆行現象とは、価格は前回の高値(あるいは安値)を更新したのに、RSIは前回の最高値(あるいは最低値)を更新しなかった状態のことです。

ちなみにこんな場合は、一般的に、トレンドの終息または転換のサインとみなされます。

次回は奇跡の数字「フィボナッチ」など

このように、テクニカル分析は一度覚えておけば、あらゆるマーケットのケースによって対応可能な分析手法です。

FXで新たな通貨に挑戦するとき、ファンダメンタルズ分析であれば、まず、その国の基礎情報から学んでいく必要がありますが、テクニカル分析では、その必要はなく、汎用的な分析手法として、あらゆる通貨の組み合わせに対応します。

興味があれば、その他のトレンド系、オシレーター系分析も学んでおきましょう。
次回は、「フィボナッチ分析」などをお伝えしていきます。

  • 第4章 ファンダメンタルズ分析力
  • 1
  • 2
  • 2
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