新・楽天銀行FX 口座開設者限定レポート 身につけよう! ~FXで失敗しないための7つの力~

第3章 精神力 【知る】ことで、意志の力を強くする 1

投資におけるメンタルとは

自分と仕組みを知ることで、恐怖を"解体"していく

マーケットの世界では、「メンタル」、「意志力」という言葉をよく聞きます。
「意志の力が強ければ、投資で利益を上げ続けることができる」ということですが、そもそもマーケットにおける"意志"とは、何を指すでしょうか?

意志の力としてよく例に上がるのが、「損切り」でしょう。
損切りとは、保有しているポジションの含み損がある状態において、出来る限り損失を小さくするために、決済をする・手仕舞う、ことを指します。
FXはレバレッジの効力によって大きなメリットを享受できる可能性がある反面、それ相応のリスクも伴います。
ですので、この損切りがうまくできるかどうかが特に利益を継続的に上げる大きなテクニックとして認識されています。

ですが、一度でも損益確定をしたことがある人であれば想像に難しくないと思いますが、損切りをしようとするにあたって、投資家の頭の中には、
「もう少し我慢していれば、相場が逆転するかもしれない」
そんな考えが芽生えてきます。
損益を確定するその瞬間まで、このような考えが頭をよぎり続ける投資家はきっと少なくないでしょう。
雑念を乗り越えて、"意志"の力で損益確定を敢行し、すぐさま新たな分析によるポジションを"意志"の力で取ることができるのであれば、こんな合理的な投資はありません。
投資家の精神的な悩みの種も消え、投資で大損する人も激減するでしょう。

しかし、短期間で意志の力を根本から高めることはかなり難しいのではないか、と私は思っています。
むしろ、しっかりと自分の「余力(余裕資金)」と「性格リスク許容性向)」を知ることで、意志の力を補強していくことをお勧めします。

あなたは、"いくらまで"損ができるのか
~「余裕資金」の算出方法~

まず、余力に関して説明していきましょう。
投資における余力とは、「余裕資金」のことであり、余裕資金とは基本的に、「毎月の収入に依存しておらず、当面使う必要のない資金」を指すと定義されています。
とある専門家は、余裕資金の算出方法を、「あなたがいま持っている貯蓄から、生活防衛資金2年分を差し引いた金額」としています。
ちなみに、生活防衛資金とは、震災や大病、また失職など、金銭的に大きなマイナスが生じても、生活インフラや家族、また自分の生活を守ることができる資金のことです。

たとえば、あなたの貯金が700万円だとします。
生活防衛資金が年間250万とすると、700万円-(250万円×2)=200万円が、あなたの余裕資金ということになります。

あなたは"どんな種類"の損を受け付けられるか?
~「リスク許容度」という考え方~

さて、あなたの余裕資金が200万円だったとします。
ですが、あなたはそれをFX投資にすべて投入しますか?
多くの人は、そこでさらに、資産のバランスを取ろうとするはずです。いわゆるポートフォリオですね。

ポートフォリオ:分散投資

ポートフォリオとは
ポートフォリオとは、運用資産(保有資産)の構成状況(組み合わせ)のこと。預貯金、株式、債券、投資信託、REIT、外貨、外国株式、コモディティなど、あらゆる資産構成によって自分の資産を守り、運用するための考え。

ここで、あなたの「性格」が判断基準になってきます。
あなたは、資産運用に対して、どんな風に向き合っているでしょうか?
資産運用に対して積極的か、それとも消極的か。また、自分で運用したいと思うタイプでしょうか? それとも、人に委ねたいタイプでしょうか?

ここで「リスク許容度」を考えてみましょう。

リスクとは、学術的には「不確かさ」と訳されます。この「不確かさ」の中に、享受できるメリットとデメリットが含まれているわけですが、ある人は、「不確かさ」を嫌いますし、ある人は、「不確かさ」を好む、もしくは楽しむこと傾向があります。(どちらが良いというわけではなく、単純に、性質・性向の問題です)

一概に投資といっても、そのリスクの大きさはさまざまですので、リスクを極端に嫌う人であれば、余裕資金の多くを預金や債券などに回したほうがいいでしょうし、自分で運用するリスクを嫌う人であれば、プロの資産運用にまかせ、たとえば、ファンドなどに資金を回すことも得策です。

一方、リスク許容度が高くかつ自分で運用したい、と思う人の中には、FXに自分の余裕資金を回すという判断にいたる人もいるわけです。

FXとは、自分で判断し、かつ、比較的大きなメリットを享受できる可能性のある投資手法です。

※ 図 リスク許容度に応じた「資産分配(ポートフォリオ)」

リスク許容度が高い人

リスク許容度が高い人

上の絵のように、あなたのリスク許容度によって、余裕資金の200万円を分配し、その中でさらにFXの証拠金を維持できるような形で、投資を行っていけばいいのです。

お金とは何か?
~人の気分を左右させるとても大きな存在~

そもそも、私たちは何のために働いているのでしょうか?
自分のため、家族のため、楽しみのため、社会のため、といろいろあるでしょうが、基本的にはその対価として報酬を得るためです。

ではなぜ報酬を得るのでしょうか。
原理的に考えると、私たちは、自分で稼いだお金と「エネルギー」を交換しています。
エネルギーには2種類あります。

第一は、肉体的なエネルギーです。
毎日の食事や飲み水、ヒーターをつけるガスや、扇風機を回す電気などがこれにあたります。インフラ的なエネルギーといってもいいでしょう。現代ではあらゆるセーフティネットが整備されているので、どんなことがあっても死にはしないでしょうが、等価交換のツールであるお金がなければ、私たちはこういったエネルギーを能動的に購入することはできません。

第二は、精神的なエネルギーです。
多くの趣向品、エンターテインメント、コミュニケーションなどにもお金はかかります。これらは肉体的なエネルギーと比較すると若干上位概念ですが、多くの人の生活にとって、こういった精神的なエネルギーはとても重要なものでしょう。

これら二つのエネルギーがなくなると、人はどうなるでしょうか。
想像に難くないと思いますが、栄養状態も精神状態も悪くなり、悪循環として不安が増幅され、心の余裕がなくなってきます。
もちろん労働という概念においては、人それぞれの考え方があるでしょう。中には山の上に住む仙人のようにお金にまったくかかわりのない人もいるかもしれません(そういう人は、このレポートを読んでいないでしょうが)。

ともあれ、こういった「お金がない=不健康・不安定」な状態を回避するために人々が働く、ということは、少なからず、事実なのではないでしょうか。
何が言いたいかというと、社会的な仕組みとしての「お金」とは、私たちの身体と精神に密接に絡みつき、多くの影響を及ぼす特別なツールだ、ということです。
ですから、根本的に、意志の力で、お金のなさによる不安を覆い隠すことは、私たちにはできません。
だからこそ、含み損で私たち投資家は、とても不安になるのです。
そして、損切りは、とても心が痛むのです。
それこそが、生活者として、投資家として、健全な状態なのです。

ただ、投資家である我々は、その健全な恐怖に対峙していかなければなりません。
といっても、「恐怖に打ち勝つ」のではなく、「恐怖を解体していく」という感覚が近いでしょうか。
余裕資金と自分のリスク許容度を改めて計算し恐怖を解体していけば、それだけ冷静な判断ができる余地が生まれます。
この原稿が、あなたの投資力向上に結びつけば幸いです。

ではまた、次回お会いしましょう。