新・楽天銀行FX 口座開設者限定レポート 身につけよう! ~FXで失敗しないための7つの力~

第6章 読解力 文脈からマーケットを読み解く 2

為替相場には二つのタイプの参加者が存在します。「実需」タイプの参加者と、「仮需」タイプの参加者です。これらはまったく違う考え方ややり方で為替市場に参入してきます。

これらの違いを知ることで、取引のタイミングを把握でき、勝率の向上につながるのです。

前者の「実需」タイプとは、「実体経済に伴った資金調達を行う」市場プレイヤーのことです。旅行関係や製造業、輸出入関係の企業などがこれに該当しますが、「実需」プレイヤーの中で一番為替市場に影響を与えるのが、国内の輸入企業です。

「国内輸入企業の円売り(ドル買い)によって、ドルが急上昇~~」というようなニュースを聞いたことがある人も多いかもしれません。

輸入企業は海外から原材料やモノを大量に買い付けます。それを国内の企業や消費者に売るわけです。この買付時の支払いは日本円でなく取引相手国の通貨となり、たとえば米国から輸入するとなれば、円をドルに交換して決済にあてる必要があるわけです。

「実需」と「仮儒」の違い

一方、「仮需」タイプとは、いわゆる投機筋のことです。「ファンドやその他の金融機関に属する」プレイヤーのことです。

このタイプのプレイヤーは実需タイプのように実体経済に即するわけではなく、為替取引の利ざやで儲けるためだけに市場に参入してきます。通貨交換の金額が多いため、この仮需タイプの投資家が為替相場に与える影響は、とても大きなものとなります。

■「実需」は長期的なトレンド、「仮需」は短期のジグザグを形成する

この2つの市場参加者の大きな違いは、「量的制限」と「時間的制限」の有無です。

「実需タイプ」の場合は、モノを買い、その代金支払いの必要に駆られて通貨の交換を行うので、「反対売買(通貨を買った(売った)⇒通貨を売る(買い戻す))」の必要がありません。つまり、通貨交換を行う(FXでいえば、ポジションを清算する)「時間的制限」がないのです。ただ、本当に必要な量しか通貨交換をしないので、取引量には限度があります。

反対に、「仮需タイプ」の場合は、実体経済とは基本的に関係のない「利ザヤ目的に外貨投機」を行うため、必ずどこかで「反対売買」して決済するの必要があり、ポジションを清算する「時間的制限」が存在します。
 ただ、多くの人の資金をまとめて取引を行い、さらには高いレバレッジをかけている場合が多いので、取引量は実需と比べて圧倒的に多いです。

<まとめ>

「実需」マネーの動向は、その通貨の長期的なトレンドになる
「仮需」マネーの動向は、短期的なチャートのジグザグとして反映される

次回は、「仮需」の動きを把握する方法をお伝えします。