第7章 総合力 3
■身の回りの情報を、投資家としての自分の成長に
最後になりますが、私の投資家デビューは、おそらく多くの方と同様「株式投資」でした。数冊の本を読み、ファンダメンタルズや経済指標の見方を学び、いくつかのテクニカル分析を習得してから取引に臨みました。
しかし、あっという間に負けてしまいました。
数千もある上場銘柄の中から、どこに投資をすればいいのか、そればかりが気になり、経済動向がそれぞれの会社に与える影響を考えすぎ、結果として買いのタイミングを逃して高値掴みを繰り返し、損切りもうまくできませんでした。
FXに挑戦したのは、株式投資から撤退して数ヵ月後です。
そこで気づいたFXの魅力が、「銘柄数の少なさ」と「経済がマーケットに与える影響が直接的」ということでした。
「銘柄数の少なさ」は言うまでもないでしょう。ドル/円や、ユーロ/ドルなど、メインの組み合わせは、はっきりいって数えるぐらいしかありません。数千の上場銘柄と比べると、その選択がとても楽でした。
「経済がマーケットに与える影響が直接的」という意味は、FXでは、株式市場のように、“計算外”のことが影響を与えないということです。ここでいう“計算外”とは、たとえば「仕手株」などのことです。株式市場では、大きな資金を持つ投資家の動きによって、株価がファンダメンタルズとはまったく異なる方向に向かうことが多々あるのです。
しかし為替市場は株式市場とは比べ物にならないくらい巨大なので、投資家のポジションが相場を動かすことなどまずありえません。株式投資に比べて、経済材料に明確に即した動きをする傾向があるのです。
明確な「知識」、「判断力」そしてそれを実行する「行動力」を持っていれば、為替動向を予測することはそこまで難しいことではなく、タイミングを見計らって取引を行えば、利益を得ることができます。
このレポートでは、さまざまな視点からFXに関する知識、考え方、情報の捉え方などを伝えてきました。
あとは、実践あるのみ。
ぜひ、ここで得た知識をマーケットにぶつけてみてください!
そして、成功からは自信を、失敗からはさらなる学びを感じ取ってください。
このレポートが、皆様の資産運用の一助になれば、とてもうれしく思います。
- ※本レポートにて紹介する意見等は、筆者個人のものであり、楽天銀行の意見や予測を表すものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
