新・楽天銀行FX 口座開設者限定レポート 身につけよう! ~FXで失敗しないための7つの力~

第2章 情報力 マーケット情報収集の【3つのコツ】を掴む 1

【調べる技術】でFXの勝率を上げる

「マーケット」と「情報」

1章の最後でも書きましたが、FX取引で継続的に利益を上げるコツは、自分の「投資スタイル」を確立することです。
そして、FXマーケットは、多くの場合、情報で成り立っています。
つまり、投資スタイルの確立ということにおいて、大きな比重を占めるのが、「マーケット情報」の収集とその使い方なのです。

1章で述べたとおり、私は以前、マーケット関係の記者をしていました。相場新聞やマーケット情報誌、金融機関の広報誌やアナリストの取材などを続けてきました。
そういった仕事の中で、為替相場を動かす情報が、一体どのように作られて、どのように情報が流れていくか、見てきました。また、どのような種類・性質のものがあるかの分析ができるようになりました。
実は、勝っている投資家は、【情報】を味方にしているのです。

2章では、投資家であるあなたに、投資家としての「情報収集」の基礎の基礎をお伝えしていきたいと思います。

情報力を構成する3つのコツ

「早く分析手法を学びたい」という声も聞こえてきそうですが、そもそも、分析手法に着目した投資は、FXに限らず、投資という行為につぎ込む【時間】と【エネルギー】、そして【知識】が多いほうに軍配が上がる可能性が高いです。
ですが、あまり時間がない、つぎ込むエネルギーが少ない人でも、情報収集とその使い方のコツさえつかめていれば、分析に長けている人にも勝つ可能性がある。私はそう考えています。
さて、情報力に関するコツは、以下の3つです。

(1)調べる技術
(2)震度を測る技術
(3)物語化する技術

(1)の「調べる技術」では、この情報過多の社会で、本当にFX投資家にとって有益な情報を探すテクニックです。

(2)の「震度を測る技術」。何のことかわからないかもしれませんが、そもそも、投資家にとって重要な情報とはなんだと思いますか?真実?ジャーナリズム?それとも、面白い記事?
いえ、違います。
投資家にとって重要な情報とは、“マーケットに影響を与える”インパクトを持つ情報です。この「情報が持つインパクト」のことをここでは「震度」と呼びます。

(3)の「物語化する技術」は、(1)と(2)で培った技術を、いよいよ投資判断につなぎ合わせる技術です。【震度(インパクト)のあるマーケット情報が見つかった】そんな状態をただ眺めているだけでは、利益は上げられません。その情報を、いよいよお金に換えていくテクニックということです。
今回はこの3つから、(1)の【調べる技術】を説明していきましょう。

FX投資家として覚えておきたい3つの技術

【調べる技術】の磨き方

ある説によれば、現代のNewsweek一冊の情報量は、17世紀のイギリス人が一年間に収集する量に相当するそうです。
最近では、スマートフォンでもキュレーション系のアプリが非常に多くあります。利用者のために、アプリが情報を選んでくれるというものです。
つまり、現代は超過密な情報社会であり、そして、みんな、情報収集に困っているんですね。

投資家の世界でも同じことが言えます。どのメディアからどんな情報を得ればいいのか、ということはFX投資にとっても、永遠のテーマです。
そして、これは投資家やアナリストへの取材を通して強く感じたことですが、勝つ投資家、相場を当てるアナリストほど、情報収集方法についての工夫を強く意識しているのです。

情報は「武器」

ちなみに、投資の世界には、専用の情報端末が存在します。
トムソン・ロイター、ブルームバーグ、ファクトセットやクイックなどなど。
もしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、いわゆる情報ベンダー、通信社と呼ばれる会社が運営する情報サービスです。
ほとんどの機関投資家や商社、専門投資家は、これら情報ベンダーの「専用端末」を持っています。昔は、そこで見ることができる情報の質と量、そしてスピードは圧倒的でした。
情報を、マーケットという戦場における「武器」とすると、機関投資家は大砲やマシンガンを、そして、個人投資家は小さな銃や刀しか持っていないようなものでした。つまり、戦いにすらならなかったのです。
しかし、今は、そこまでの差はないと思います。
皆さんのほとんどが、スマホやPC、タブレットなどを持っていると思います。
つまり、以前までは特定のデバイスで、特定の場所でしかみられなかった情報が、どんどん電子化し、いつでもどこでも、スワイプひとつでみられるようになってきたのです。

1章を読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、あそこで登場したFX投資家の主婦も、限られた時間の中で、有益な情報だけを抽出していましたよね。
この変化は、これからFX投資をやろうとしている人にとって、ものすごいアドバンテージなのです。
もしかしたら、あなたは意識次第で、プロ並みの「武器」を持っているのかもしれません。

情報の性質を知ること

とはいえ、情報を調べる時間とソース、エネルギーに限りがある個人FX投資家の情報収集は、際立ったものである必要はありません。シンプルでスタンダードなものでいいのですが、投資家が知っておくべきは、情報の性質です。
1章で、1、2、3次情報の話を少し書きましたが、FXに関連するニュースには、以下の4種類があります。

(1)事実
(2)事実に理由が付け加えられたもの
(3)事実を基にした予測情報
(4)コラムなどの意見

まず、(1)、(2)のファクト系の情報収集を正確に行えるようになりましょう。そして、そこから派生した(3)と(4)を、自分なりに咀嚼できるようになればいいのです。
ちなみに、投資に関連するメディアにも、以下のような分類があります。

A:通信社・新聞社系
B:マネーポータル系
C:レポート系

それぞれの強みを知ることで、投資情報の収集に役立ってきます。

A:新聞社・通信社系
新聞社系、通信社系といっても、別に紙の新聞のことを指しているわけではなく、ここでは、新聞社や通信社が発信しているあらゆる情報を指します。今ならスマホでも何でも読むことができますよね。
新聞社系、通信社系の何がいいかというと、信頼度が高いということです。
信頼度が高いということは、つまり、「その情報を信頼する投資家が多く、その情報がマーケットに影響を与える可能性が高い」ということを指しています。
まずはこのメディアから(1)事実を抽出することを目標にしましょう。

B:マネーポータル系は、為替のニュースがまとめて読めるものがあります。また、チャートの比較がしやすかったり、海外に詳しいサイトがあったり、自分のポートフォリオを改めて設定しておくことによって、簡単に、自分の投資判断を促す情報をチェックすることができたりと、使い方によってはかなり重宝します。
ここで(3)、(4)あたりの情報収集を行いましょう。

C:レポート系とは、たとえば、シンクタンクや有名企業の冠がついているものなどが多いです。それぞれのレポートに強みがあるので、自分が取引している通貨などによってどこのレポートを読むべきかを明確すれば、なによりも、勉強になり、長期的に利益を上げる可能性が高まっていきます。

また、別章で説明したいと思いますが、情報には、このような性質とメディアの違いに加え、「セルサイド」、「バイサイド」など【タイプ】の違い、「アクティブ」、「パッシブ」など【態度】の違いなどもあります。
レポートによってもいろいろな種類があるので注意しましょう。

“ナマの情報”もときには重要

情報収集はなにも目の前のメディアからだけではありません。
とくに、日々の情報収集としては、他の勝っているFX投資家とコミュニケーションを取るというのもひとつの手です。
プロはもとより、勝っている投資家は、投資家同士のつながりから生の情報を得ているケースも多いです。もちろん、人は選ばなければなりませんが。

情報は、真実よりも“震度”

前述の通り、現代は超情報過多社会です。
そんな現代のマーケットですから、当然ながら、「情報」に大きく左右されます。
私が記者になりたての頃に驚いたのは、コモディティ市場の農作物銘柄に関してです。
農作物の価格が動く一要因として「天候」があります。
「アメリカの畑に雨が降った」というニュースで、これらの価格は高騰します。
逆に、翌日は晴れたと言えば、もちろん価格は下落します。
でも、実際に、アメリカのその畑の上で雨が降ったなんて、日本の投資家で目にした人はほとんどいないのです。
にもかかわらず、マーケットは動くのです。
つまり、投資家にとって、「本当に雨が降ったのか」「それがどの程度の影響があるか自分で考える」なんてことは、あまり重要なことではないのです。
むしろ、投資家が気にすべきことは、その“確からしい”情報が、“正しそうなメディア”を通じて、多くの投資家に信頼を持って迎えられたかどうか、ということなのです。
これが、情報の「震度」なのです。

次章では、この情報の「震度」について詳しく書いていきます。