第1章 基礎力 【仕組み】を把握して、利幅を最大限に 1
知ってそうで知らない【FXの基礎の基礎】
最もシンプルな投資法、それがFX
「そもそもFXって何?」という方は多いと思います。
多くの人が、「投資」という言葉を聞いて連想するのは【株式投資】でしょう。事実、投資家全体の7~8割が株式投資家といわれています。ですが、そもそも、なぜ株式投資がこんなにも認知されているのでしょうか。
その答えは、「わかりやすい」からです。
株式投資は、将来、利益を上げそうだと思う会社を見つけて、その株式を買うことで、利益を得る投資方法です。つまり、【“高くなりそうだ”と思う企業の株を買う】という手法なわけです。
ただ実は、FXも一緒なのです。
FXは、【“高くなりそうだ”と思う通貨を買う】、という、とてもシンプルでわかりやすい投資手法なのです。
ニュースとマーケットの関係
為替市場は、一言でいうと「お金とお金の引っ張り合い」です。アメリカの【ドル】と、日本の【円】で考えてみましょう。
たとえばある日、世界にこんなニュースが流れたとします。
「先日発表された米国の実質GDP成長率が、3.0%と前年同期比で1.0%上昇しました」
こういったいいニュース、たとえば一企業にとってのニュースだとしたらどうなると思いますか?その企業の株は何倍にも膨れあがるでしょう。
でもこのニュースは、個別の企業の話ではなく、アメリカ経済全体の話です。ニュースを聞いたとき、世界中のFX投資家はこう思うのです。
「ドルが高くなる!」と。
すると、ドルを買う人が多くなり、為替市場で、ドルを買える金額が高まっていきます。
つまりドルの価値が高くなる【ドル高】となるのです。
チャートは、通貨と通貨の【綱引き】

「為替チャートって、どう見るの?」
そんな方も多いかもしれません。
右の図は、最近のドル円チャートです。このチャート、どういった意味をあらわしているかお分かりでしょうか。
チャートの見方は、実はとてもカンタンです。通貨と通貨の【綱引き】の結果だ、と考えればいいのです。
ドルと円が、引っ張りあっている、その力比べの経緯を時系列に表したのが、為替チャートということです。
円高と円安って何?

右のチャートには、縦軸には77円から116円という数字が書いてあります。
これはどういった意味を表しているのでしょうか。
これは、「1ドルというお金を、日本円をいくらで買えるか?」ということをあらわしています。
たとえば、A地点では、たった77円で、1ドルを買うことができる、ということです。
いっぽうで、B地点では、106円も出さないと、1ドルを買うことができない、ということを表しています。
では……
・A地点は、1ドル77円
・B地点は、1ドル106円
これ、どちらが円高だと思いますか?
円高とは、円の価値が高いということ

前述の質問、
・A地点は、1ドル77円
・B地点は、1ドル106円
どちらが円高か?
答えは、【A地点】です。
なぜでしょう?
こう覚えましょう。
円高とは、円の値段ではなく、円の【価値】が高い、ということです。
先ほどの通り、
・A地点では、たった77円で、1ドルを買うことができる
・B地点では、106円も出さないと、1ドルを買うことができない
つまり、たった77円で1ドルを買うことができるA地点の方が、106円も出さないと1ドルを買うことができないB地点よりも、通貨としての価値が高いのです。
では……「1ドル1000円」
これは、円安(円の価値が低い)でしょうか?それとも、円高(円の価値が高い)でしょうか?
答えは、「どちらでもない」、です。
なぜでしょう。その理由は、「比較するもの」が存在しないからです。
よく、FXでは、【前日比】という見方をされます。
前日がもし、1ドル500円だったら、1ドル1000円になれば、「昨日、【1ドル】は、500円で買えたのに、今日になったら、1000円払わなければいけなくなった」つまり、円の価値が下がったわけで、【円安】になります。
反対に、「昨日、【1ドル】は、1500円も出さないと買えなかったのに、今日は1000円出せば買えるようになった」つまり、円の価値が上がったわけで【円高】ということになります。比較する数字があるからこそ、その日の価値が、計れるというわけですね。
為替市場って、「いつ、どこで」やってるの?
為替市場は、株式市場と違い、24時間ずっと稼動しています。
東京、香港、シンガポール、ロンドン、ニューヨークと……西に向かいながら、24時間とまらずに動いています。
「ということは、一日中、マーケットを見ていないといけないの?」
そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
世界で為替市場が最も活発に動く時間は、ロンドンとニューヨーク市場、つまり、日本時間にして21時から翌朝2時ごろです。
ここで的確に、マーケットを動かす材料を見極める目を身につけ、動きの少ない時間帯はしっかりと休むことが、継続的に利益をあげる投資家になるための必須条件です。

「買う」だけじゃなくて「売る」こともできるってほんと?
株式投資の場合は、信用取引など、一部の取引手法を除いて、基本的に一方通行。
つまり「高くなりそうな銘柄を、買う」これだけです。
もしその銘柄が、予想に反して安くなってしまった場合、多くの投資家はその機会を生かすことができません。
しかし、FXは違います。
FXでは、「買う」の反対「売り」から入ることもできるのです。
つまり、通貨の綱引きにおいて、ドルよりも円が強くなりそうだと思ったら、反対のポジションをとればいいのです。
つまり、「安くなりそうな通貨を、売る」。
こういった取引の多様さもFXの人気の理由です。
