新・楽天銀行FX 口座開設者限定レポート 身につけよう! ~FXで失敗しないための7つの力~

第1章 基礎力 【仕組み】を把握して、利幅を最大限に 3

自分の投資スタイルを把握しよう!

「投資スタイル」 > 「分析手法」

さて、ここまで読んでいただければ、FX取引の基本的な構造はご理解いただけたと思います。
あとは、分析方法などを把握していけば、投資家としてあなたは成長していきます。

分析方法に関しては、ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析の両面から、別章で詳しく記載していくつもりですので、ゆっくりと勉強していきましょう。

さて、この章で最後に伝えておきたいことがあります。
それは、「投資スタイル」の重要性についてです。

いくら分析手法に詳しく、知識が豊富でも、自分の投資スタイルを把握していなければ、継続的に収益を上げることは難しいと思います。
では、ここでいう【投資スタイル】とは何を指すのか。

詳しく説明していきたいと思います。

投資スタイルとは?① ~とある主婦トレーダーの話~

以前、私は投資関連の書籍執筆の仕事で、多くの投資家に取材を行ったことがあります。
どのような投資手法や考え方をもてば、FX取引で勝つ確率が高まるのか、そんなことをテーマにした仕事でした。

知人や編集者を介して紹介された投資家の方は、多くの場合、比較的高齢の男性で、かつ、株式市場や商品市場での豊富な投資経験を有した専業投資家の方々でした。

もちろんそういった方々の考え方や、プロフェッショナルな情報収集方法などからも学ぶところは多かったですが、私がもっとも印象に残っているのは、仕事の依頼先である出版社に勤めていた30代の主婦の方の話でした。

その方は、会社の中でもFXトレーダーとして、ちょっとした有名人でした。

ぱっと見は「普通」としか言いようがない女性で、20代後半に結婚して二人の子供を産み、その出版社で校正の仕事をしながら、アルバイトとして土日は学研の赤ペン先生の仕事をしているといっていました。

最初わたしは、この人が本当に勝っているFXトレーダーなのか、と疑いました。しかし、取材を続けていくにつれて、その“秘訣”のようなものが、だんだんとわかってきたのです。

投資スタイルとは?② ~忙しい中から、情報収集の時間を確保する~

その主婦の方を仮にYさんとしましょう。

当時、3歳と6歳の二人のお子さんの面倒を見ていたYさんの一日は、とても多忙なものでした。4時30分には子供と旦那さんのお弁当作り始め、6時台には子供たちに朝ごはんを食べさせ、7時には幼稚園と小学校に送り出し、旦那さんが出勤すれば、休む暇なく一軒家の掃除、洗濯。それが終われば、出版社へ出勤、他の日は自宅で赤ペン先生の仕事をするといった調子です。

「そんな生活をしていて、よくFX取引もできますね」
私はそんな風に切り出しました。
聞けば、すでに6年以上FX取引を行っていて、現在は証拠金400万程度で、継続的に利益を上げているとのことでした。

Yさんはそっけなく「忙しくても、トレードはできますよ」と答えました。

「具体的に、どんな風に投資を行っているんですか?」

この質問への答えから、だんだんとYさんの“投資スタイル”が見えてきました。
話によれば、Yさんは、4時頃に起き、家族のお弁当を作ります。その最中、スマホのネットラジオでマーケット情報をチェックします。前日のニューヨークの動きをここでチェック。小さな子供たちはまだ起きていませんし、手に持った包丁は動いたままです。

6時30分、子供が起きてきたらネットラジオはいったん中止。

朝ごはんの準備を整え、リビングで食べはじめます。子供たちが大好きな朝のテレビ番組を一緒に見て相槌を打ちながら、Yさんは、テーブルに開かれた新聞に目を通します。旦那さんよりも先に。(笑)

子供と旦那さんを送り出した後は、掃除、洗濯の時間です。そのときもネットラジオは欠かしません。

8時台、早朝にやっている経済番組の録画を観ながら、出勤の準備をします。常に情報収集をしながらも、手は別のことをしています。

次の情報収集は通勤電車の中。タブレットの中のアプリで、気になるアナリストのブログやトレーダーのメルマガをチェックします。チャートも一気にそこでチェックします。この朝のいずれかのタイミングで、必要であればポジションを取り、必要でなければとらない。また、利益確定や損切りなどの判断も行います。

そしてお昼休みには同僚と一緒にランチにいってから、少しだけスマホでマーケット・価格情報をチェック。必要であれば、朝と同様にポジションを立てたり、清算したりします。

「すごい努力ですね」
私はそういいましたが、Yさんは、よくわからない、という風に首をひねっていました。

投資スタイルとは?③ ~自分に合わせて“投資”フローを決めていく~

取材を終えたあと、私は考えました。
なぜ最後に、Yさんは首をひねったのだろう、と。

そして、YさんがやっていたFX取引に関する情報収集は、努力ではなく、ただ「仕組み」だということに気がついたのです。

この「自分に合った仕組み」こそが、ここでいう「投資スタイル」なのです。
Yさんが作り上げたその仕組みは、Yさんという固有の人の生活に即したものであり、本に載っているようなものではありません。きっとあらゆる時間とデバイスで試行錯誤した上で、確立したものなのでしょう。

人間、無理は続かないものです。

仮にYさんが、無理して情報収集、FX取引を続けていたとしたら、きっと6年も続けられず、また、継続的な収益も上げてこられなかったでしょう。

人が100人いれば100通りの生活スタイルがあり、つまりはそれに即したFX取引のリズムがあります。

たとえば、FX取引では、米国の経済指標が非常に重要になってきます。米経済指標は、だいたい日本時間の午後9時から10時半ごろに発表されることが多いです。

その時間、あなたは普段何をしているでしょうか。

家にいれば、PCで経済統計を確認することができるかもしれませんし、仕事先からの帰宅途中であれば、スマホで確認する人もいるかもしれません。仕事柄、早く起きなければいけない人は、もしかしたらすでに就寝しており、朝の早い時間にPCでチェックするほうが向いているかもしれません。

こんな風に一つ一つ考え、“自分の生活”と“マーケットの法則”を天秤にかけていけば、きっとあなたにとってもっとも“快適な投資スタイル”が見つかるはずです。

自分にあった情報収集法 ~必要なメディアの特性を知る~

ところで、「投資スタイル」と同様、情報収集手法も人それぞれですが、そもそも投資の情報には、それ自体に種類と特性があるということを覚えておくと、マーケット情報に対する判断能力が高くなります。

Yさんのケースを思い出してみます。

彼女は、まず朝、為替マーケットにおける【事実】を知ろうとしました。

具体的には、
・ドル円(やその他)の前日の動き
・チャートが動いた理由(相場材料)
・発表された経済統計の数値
・要人(重要人物)の発言

などです。

こういったファクト系情報は、性質として、「正確に把握する」ことがもっとも大切な類の情報です。こんなときは、新聞やテレビ、信頼度が高いネットメディアなどからの収集が向いているといえます。このときに間違った情報を収集してしまわないように十分に注意しましょう。

次にYさんは、通勤中にタブレットでアナリストのブログや個人トレーダーからのメルマガをチェックしていました。
ここで得られる情報は、前述の【事実】を基にした【意見】です。

ここでは、
・【事実】が相場に与える影響
・その影響を元にした相場予想
・ニュースの「裏読み」
・バイアスの指摘

などです。

相場予想に関しては、一人のアナリストやトレーダーの意見を鵜呑みにするのではなく、複数の情報元をチェックする仕組みをつくっておくことをお勧めします。

また、個人系のブログやレポートには、テレビや新聞のニュースが含む思惑を指摘し、必要な情報だけを抽出する機能があります。
この【思惑】のことを、一般的にはバイアスと呼びます。

情報には、下記の三つの種類があります。
・【一次情報】  自分が実際に見て経験した情報
・【二次情報】  自分が別の誰かから聞いた情報
・【三次情報】  情報元が誰か不明な情報


一次情報はもちろん信頼性が高いですが、 FXマーケットにおいては、一次情報というのはほとんど存在しませんので、多少、疑い深い性格を持ちながら、情報収集を続けていきましょう。

そのほか、投資情報の収集術には以下のようなコツがあります。

・「ニュースを「点」ではなく「線」でみる」
・「ニュースのインパクトを計る感覚」
・「【市場の視点】とは何か?」
・「「近視眼バイアス」とはなにか?」
・「「言葉」や「映像」のインパクトにだまされないか?」

これらは、また別の章で説明することとしましょう。

投資の情報収集デバイスも多種多様。自分にあったものが「いいもの」

1章の最後に 〜リスクを受け入れること〜

さて、全7章にわたる今回のレポートですが、とりあえず1章が終わりました。

きっとこれを読んでいる方の中には、「FX取引ってなんだか怖い」「やりたいけど、どうしたらいいかわからない」そんな不安を持っている人も多いことでしょう。

でも、私は、とりあえず「相場に参加する」ことをお勧めします。

もちろんリスクはゼロではありません。ですが、リスクがあるから学ぶことができるのです。

例えばバーチャルトレードだったら、誰だってカンタンに損切りできますよね。でも、実際にマーケットに自分のお金を入れているからこそ、「できない」のです。そして、どうしてできないのか、いつになったらできるようになるのか、という考えがめぐり、その気持ちこそが、投資家としての成長を促進するのです。

投資は運動に似ています。
テニスがうまくなりたいと思って本を読んでいても、実際にラケットを振らなければ絶対にうまくなりません。

不安を持ちながらも、マーケットに是非参加してみてください。
もしかしたら「なんだ、FXなんてこんなもんか」と思えるかもしれませんよ。