第1章 基礎力 【仕組み】を把握して、利幅を最大限に 2
【レバレッジ】を最大限に有効活用するには?
【レバレッジ】を理解しよう ~小さな資金で大きく運用~

FXは、少ない資金で大きな利益を獲得できる投資手法と言われていますが、なぜそんなことが可能なのでしょう。
それは、FXには【レバレッジ】という仕組みが組み込まれているからです。
レバレッジとは、もともと【テコの原理】のこと。つまり、うまく利用すれば、小さな元手で大きな資産を運用することができるというわけです。
どういうことかというと、1万ドル(100万円相当※)の取引をしたいと考えたとき、FXなら総代金の100万円がなくても取引ができます。たとえば、10万円を元手に1万ドル(100万円相当)の取引をすることが可能です。この場合、10万円の元手で10倍の1万ドル(100万円相当)を取引するので、レバレッジ10倍をかけていることになります。
※1ドル=100円で計算しています。
このように、元手より大きな金額を運用することができ、自分の予想通りマーケットが動いた場合、大きな利益を得ることができるのです。一方で、大きな損失を被る可能性もあります。
それでは、レバレッジの計算方法を理解していきましょう。
1ドル100円の場合、 自分の元手が100万円で、1万ドル(100万円相当)の取引をすると、
1万ドル(100万円相当)÷元手(100万円)=1
【レバレッジ1倍】
元手が50万円の場合は、
1万ドル(100万円相当)÷元手(50万円)=2
【レバレッジ2倍】
元手が10万円の場合は、
1万ドル(100万円相当)÷元手(10万円)=10
【レバレッジ10倍】
元手が4万円の場合は、
1万ドル(100万円相当)÷元手(4万円)=25
【レバレッジ25倍】
こういった計算になります。
| 取引量 | 元手 | 計算(取引量÷元手) | レバレッジ |
|---|---|---|---|
| 1万ドル(100万円) | 100万円 | 100万円÷100万円 | 1倍 |
| 50万円 | 100万円÷50万円 | 2倍 | |
| 10万円 | 100万円÷10万円 | 10倍 | |
| 4万円 | 100万円÷4万円 | 25倍 |
つまり、取引量が同じでも元手が小さければ小さいほど、レバレッジは高まっていきます。
ちなみに、この元手のことを「証拠金」と呼びます。
新・楽天銀行FXの場合、レバレッジは現在の国内法で認められている最大の25倍(個人の場合)までレバレッジ(資金効率)を高めることができます。
もちろん、レバレッジを利用せずに、外貨預金と同様に、取引する外貨の金額に見合った証拠金を預け入れて取引することも可能です。
「証拠金維持率」と「ロスカット」

【証拠金維持率】
FX用語としてたびたび出てきますが、証拠金維持率とは、取引に必要な証拠金に対する純資産の割合のことをさします。
この証拠金維持率が一定以下になったとき、取引が強制的に終了されてしまいます。このことを、ロスカットといいます。
たとえば買いポジションを持っていた人は、反対売買である「売り」取引が行われ、「売り」ポジションを持っていた人は、その反対売買である「買い」取引が行われ、ポジションが解消されてしまいます。
このロスカットは、お客様が証拠金以上に大幅な損失を出さない(*)ように守るシステムです。なお、証拠金維持率が一定水準を下回ると、お客様に「プレアラート通知」「アラート通知」と呼ばれる注意の通知メールが送られるようになっています。
(*)証拠金以上に損失が発生する場合もあります。
この段階で、追証(おいしょう)とよばれる追加証拠金を入金する、または、ポジションの一部を決済するなど証拠金維持率がキープできるような対策を立てましょう。なお、たまにありますが、週末の間の要人発言や政治情勢の変化などにより、前週の終わり値と大きく乖離して月曜日の取引が始まる場合もありますので、ポジションを翌週に持ち越す場合には注意しましょう。
2wayプライスの意味を知る

当行に限らず、FX取引画面には下図のように、2つの価格が存在します。
左側の数字がBid、右側の数字がAskと呼ばれているもので、投資家にとってはそれぞれ、金融機関への「売値」、金融機関からの「買値」をあらわしています。
左の値段で「売り」、右の値段で「買い」と覚えておきましょう。
なお、この二つの数字の差が「スプレッド」と呼ばれるもので、投資家にとっての実質的なコストになります。
たとえば、下図のタイミングで、1ドルを買って、1ドルを売ったとしましょう。
為替相場がまったく動かなかった場合、1ドル102.030円で買って、1ドル102.027円で売るという形になりますので、0.3銭の価格差が存在します。
この時の投資家のコストは0.3銭分、ということになります。
意外と簡単! FXの注文方法 ~「ストリーミング」と「指値」~
FX取引の注文方法にはさまざまなものがあります。
なんだか難しそうだな、と思っている方もいるかもしれません。
でも難しいのは呼び方だけで、実際は、シンプルな方法だったりします。
まず、基本的な取引方法であるこの二つを覚えておくといいでしょう。
・ストリーミング注文
・指値注文
まず、ストリーミング注文とは、上述した「売値」と「買値」の2ウェイで提示されているリアルタイム為替レートを、任意のタイミングにて売買する注文方法です。基本的に即座に取引が完了しますが、相場は常に変動していることから、注文レートと実際に約定するレートに差が生じる可能性があります。
一方、指値注文とは、「値を指す」という言葉通り、値段を指定して購入する方法です。当然ながら、自分が指定した値段にならないと取引が完了しないという注文方法です。明確な目的意識をもって取引を行えますが、予想したように相場が動かない場合は、取引が完了せず、タイミングを逃してしまうこともあります。
取引価格に重点を置いた取引では「指値注文」、取引の成立に重点を置いた取引では、「ストリーミング注文」と覚えておきましょう。
意外と簡単! FXの注文方法 ~その2~
「ストリーミング注文」と「指値注文」を覚えたら、次は
・逆指値注文
・IF-DONE(IFD)注文
この二つを覚えていきましょう。
他にも多くの取引方法がありますが、この二つは、リスクヘッジという意味でとても重要になってきます。
専業投資家以外の多くの投資家が、いつもパソコンの前に陣取っているわけにはいかないでしょう。そして、100%マーケットを予測することもできないと思います。
損切りが大切だ、と思っても、すぐには実行できないのが投資家心理というものです
そんな時、逆指値をうまく利用しましょう。
逆指値とは、自分の予想に反して、通貨の価格が下落してしまったときに、「(買い注文から入った場合、)ここまで下落したら、【売り】」、「(売り注文から入った場合、)ここまで上昇したら、【買い】」と事前に発注しておくことで、損失を限定的にすることができる取引方法です。
また、IF-DONE(IFD)注文とは言葉のとおり「もし、●●円になったらポジションを取り、その後、●●円になったら決済したい」という、新規と決済注文を同時に行う方法です。
IFD注文にはいくつかの用途がありますが、リスクヘッジ的な使い方としては、たとえば、ドルが上がると予想して1ドル100円で買いポジションを取ったという場合、予想に反して、下落してしまうという事態はよく起こります。
そんな時は、事前に損切りの意味合いで、95円で決済注文を出しておくのです。
多くの投資家は、専業投資家ではありません。
損が発生したときに、完璧なタイミングで損切りができる人は限られています。
そんな人には、このような注文方法を覚えておくことをお勧めします。
このような便利な注文方法が使いこなせれば、必要以上に損を膨らませなくてすむのです。


